家を建てた場合そこで終わりのように感じますが、実は建ててからが重要になります。どんなにしっかりとした家を建てたとしても、長く住んでいるうちに様々な部分に不具合が発生することは多いです。現在、法律により最低10年間は無償の保証期間を設けるように義務付けがされています。ただしこの保証は品質を確保することを指しており、屋根や柱、壁が対象となっていて、他の部分は対象外です。
法律では室内の配管や設備機器、経年劣化による内装の変化、事故や天災は無償ではなく、有償での修理修繕となります。そのため多くのハウスメーカーではアフターケアにも重点を置き、独自のアフターケアサービスを設けることで、他社との差別化を図っています。なお、ハウスメーカーでは30年ほどを初期保証期間と定めており、その期間が終えた後も延長保証として10年ほど追加できるようになっています。
ハウスメーカーを選ぶ場合は、住宅のデザイン性や性能だけでなく、どのくらい修理修繕を行ってくれるかを見ることが大切です。アフターケアが充実しているハウスメーカーでは、24時間専用の受付ダイヤルを設けているところもあり、いつでも気軽に相談をすることが可能になっています。またしっかりとしたアフターケアを行うということは、点検作業において不具合が合った際には責任を負うことを意味しており、信頼関係が生まれます。修理修繕がしっかりとしているハウスメーカーは窓口がはっきりわかるところが良いため、見学をしに行った際に営業担当者に事前に聞いてみるようにします。
保証は一つだけでなく大きく3つの種類に分かれます。初期保証は引き渡しから無料で保証をしてくれる期間を指しており、最長保証は条件付きで保証期間を延長した時の最長の保証期間、延長条件は初期保証以降で延長保証を行う際の条件になります。ハウスメーカーではどのサービスを採用しているかを見るようにし、費用がいくらかかるのか具体的に教えてもらうことも大切です。
大手だからといって、すべてのハウスメーカーで手厚いアフターケアを設けているわけではありません。さらに一見手厚そうに見えて、実際には基本の保証のみのこともあります。見極めるには、営業担当者に聞いてすぐに回答が返ってくるか、住宅に問題が生じた時の窓口が設置されているかを見ることが重要です。さらにいくら手厚い補償があったとしても、24時間対応していなければすぐに直すことはできません。どの時間帯に対応しているのかも合わせて確認するようにします。