家を建てる準備

一戸建てとマンションを比較してみよう

住宅を購入したいと考えた場合、マンションにするか一戸建てにするかを悩みます。同じ立地での物件価格と諸費用を比較した場合、物件価格は新築マンションの方が高いのですが、諸費用はマンションの方が安い傾向があります。住宅金融支援機構の調査によると、2019年度の場合、一戸建ての注文住宅は3400万円ほどですが、マンションでは4500万円と実際に高いことが判明しました。

資産価値で比較をすると税法上での評価基準は木造一戸建てが22年、マンションが47年となっており、築20年を超えてしまうと木造では土地しか価値がないということになります。なお最近では寿命が100年以上もつ長期優良住宅もあるので、そういった住宅を選ぶことにより資産価値もあがります。

ランニングコストには管理やメンテナンス費、固定資産税や光熱費、駐車場代などがありますが、マンションの場合毎月修繕積立金を支払っており、トータルで考えると高くなることが多いです。ですが一戸建てであっても定期的な点検や修繕は必要であり、外壁を修繕した場合は数十万円から数百万円ほどかかることもあります。毎月支払いをするか、必要に応じて支払いをするかの差のみであり、大差はありません。

その他、住みやすさに関しては、騒音のトラブルは一戸建ての方が起きにくく、マンションは起きやすい特徴があります。どのような人が住むのかによって差はありますが、いくら構造が良くてもアパートと仕組みは同じであるので、大きな音を立てると騒音に結びついてしまうことも多いです。住宅は他の人が住むことはないためこのようなトラブルはなく、騒音に注意する必要もさほどありません。

リフォームと庭造りでは一戸建ての方が自由度があり、さらに庭を持つことが可能です。マンションでは様々な規約があるためリフォームがしにくい面があり、さらに共用部分は手を出すことはできません。庭がある物件はごくわずかであり、野菜などの植物を育てたい場合は別途家庭菜園を借りる必要があります。

どちらを購入するかはそれぞれメリットとデメリットがあり、明確な答えはありません。一戸建てに向いているのは、毎月修繕積立金や駐車場代を支払いたくない、自由に設計をして将来的にはリフォームをしたい、利便性が多少悪くても広い家に住みたい、騒音など他人にあまり気を使いたくない人となります。マンションは利便性や安全性を重視したい、できるだけ近所づきあいをしたくない人に向いています。