家を建てる準備
建設会社の職員

家を新築したい場合、地元工務店もしくはハウスメーカーに依頼することが多いです。自分の理想を形にするにはハウスメーカーに相談をするのが良く、専門家の話を聞きながら家を建てるのが一番の近道となります。

いきなりハウスメーカーを決めるのではなく、事前準備として家づくりに関しての基礎知識を得ておかなくてはなりません。まず行うのは予算決めです。人生の中では大きなお金が動く節目がいくつかあり、子供がいる場合は大学など進学の際に資金が必要となることが多く、老後の資金もためていかなくてはなりません。そのため、すべての預貯金を家づくりに充てるのは難しく、ローンを組む必要があります。どのくらいの金額を借りるのか、家づくりの総予算はいくらにするのかをまず決めていきます。

その後はどこのハウスメーカーにするのかを比較します。ハウスメーカーにも会社ごとに様々な得意分野があり、木造に強いところや、鉄骨造りにこだわった家など多種多様です。坪単価にも差が生じており、ローコスト住宅を展開しているハウスメーカーでは、モデルハウスを持たないことが多いため広告宣伝費がかからず、坪単価が安くなっていることが多い特徴があります。そのため、構造と工法に注目し、木造にするのか鉄骨造りにするのかを考えなくてはなりません。

なお、ハウスメーカーの基礎知識として、モデルハウスは最高ランクの設備を展示していることが多いです。展示場に訪問した際には自分の予算と照らし合わせ、予算に見合った設備はどのようなものになるのかを営業スタッフに聞くことが大切です。そのための準備としてメジャーを持って行ったり、事前にインターネットを活用して調べたりします。

さらに最初からすべてのハウスメーカーを見学しようとすると、時間もかかりますし、迷いも生じてしまいます。そのため事前に依頼したいところを4社程度に絞り、実際に予算と要望を伝えて、概算の見積もりをもらうとイメージがわきやすくなります。

ハウスメーカーは全国で展開している企業が多く、土地探しから資金計画、そしてアフターサービスまで充実している特徴があります。じっくり家を造りたい場合は工務店や建築家に依頼するのが良いのですが、こだわりの家を造ろうとすると費用が多くかかります。またそれぞれ工法に差があり、地震に強い工法もあればエコに注目した工法もあります。ハウスメーカーを選びにくい場合は、工法を知り、自分の理想と近いものを探すと絞りやすくなります。