家を建てる準備

宮大工を抱えたり日本家屋建築に特化した現代のハウスメーカーとは

住宅には様々なタイプがありますが、近年見直されてきているのが日本家屋です。環境に配慮しながら作っており、木の良さを肌で感じることができる特徴があります。日本家屋に特化しているハウスメーカーは数社あり、その中でも国産ヒノキを使用しているのが日本ハウスです。

日本ハウスはグッドデザイン賞を11回受賞している実績のあるハウスメーカーであり、もともとは東日本ハウスという名でした。従来の工法である木造軸組工法を取り入れることで、日本の伝統的なデザインが実現しており、最高峰の建築資材と言われているヒノキにこだわりを持っています。このヒノキは土台と柱に使用されており、地震に強いだけでなく丈夫で長持ちする住まいを造ることが可能です。日本家屋でありながらメーターモジュールを採用しているので、室内は広く、バリアフリーの設計もできます。

住友林業もまた日本家屋に注目しているハウスメーカーであり、自社で森林事業も行っています。天然木材を使用した住宅は素材感が特徴であり、和風建築に合う木の使い方をしている特徴もあります。住友林業でも木造軸組工法を採用しているので耐震性は高く、さらに地震エネルギー吸収パネルを独自に開発し、採用しています。

この他、宮大工を抱えているハウスメーカーもあります。地域密着型のことが多く、工務店的な位置づけになります。宮大工がいるため伝統建築の技法を生かすことができ、ヒノキの大黒柱を造ったり、杉をふんだんに使用したりと、神社のような風格を持った家を造ることが可能です。このようなハウスメーカーでは伝統的な大工がおり、さらにそれぞれの分野での資格取得をしているため、専門性が高いです。

宮大工と普通の大工の違いは伝統にのっとった高い技術力がある点であり、耐久性に優れている日本家屋を造ることができます。神社などの社寺は耐久性に優れていないと後世に伝えることができません。そのため木割りや独自の計算法があり、決まり事に沿って木材を加工し、組み上げています。技術が光るのは天井部分であり、木の使い方は宮大工ならではのものになります。そのため、より本格的な日本家屋を造りたい場合は、宮大工を抱えているハウスメーカーに依頼することが必要となります。

近年の日本家屋は断熱性と耐震性に優れており、冬でも快適に過ごすことができるようになっています。柱や梁だけでなく瓦や外壁にもこだわりを持っているところが多く、どのハウスメーカーも大変品質が良いです。費用は高めになりますが、日本家屋を建てたい場合は専門に行っているところを検討するようにします。